アドセンスを利用して収益を得ている人にとって、絶対に避けていかなければいけないのがアドセンスアカウントが剥奪されること。

あなた自身がアドセンスポリシーに違反したコンテンツで広告を利用し停止されてしまうのはもちろん回避すべきですが、あなたが何の落ち度がなくても、悪意ある他人によって、これを受けてしまうことがあります。

アドセンスポリシー違反を逆手にとったこのやり口を『アドセンス狩り』といいます。

今回は、このアドセンス狩りの手口と、対策方法について解説していきます。

 

『アドセンス狩り』とは

アドセンス狩りとは、悪意のある第三者がアドセンスの利用規約を悪用して、他人のサイトのアドセンスアカウントを停止に追い込む行為のことをいいます。

 

もし、このアドセンス狩りの被害に遭ってしまったら、あなたのアドセンスアカウントは停止となり広告配信がストップしてしまうという最悪の事態に・・。
ある日突然、アドセンスの管理画面にこのようなお知らせが表示されます。

アドセンス狩り,対策

 

 

アドセンスアカウントは、一度停止されると未払い分の報酬はすべてカットされ、それ以降アドセンスが使えなくなってしまうので、アドセンスを主な収入源としている運営者にとっては死活問題です。

 

非常に残念なことですが、他人が稼いでいるのを良く思わないのか、自分が稼げてない腹いせのためなのか、こういう悪質な行為を働く輩がいることは事実です。
ですので、あなたが今後アドセンス狩りの被害に遭わないという保証はないので、自分の身は自分で守らなければなりません。

そのためにも、どのような手口でそれが行われているのか、どのような対策を講じればよいのかしっかりと理解を深めておきましょう。

アドセンス狩りには主に2つのやり方があります。

 

1. 不正クリック連打でアカウントを停止させる

アドセンスポリシーでは、自分のサイトに設置している広告をクリックすることを禁止しています。

サイト運営者様が自分の広告をクリックしたり、手動や他の方法で表示回数やクリック数を作為的に増加させたりすることは禁止されています。

via: AdSense プログラムポリシー

もちろん人間誰でもうっかりはあるものなので、間違ってクリックしてしまうことはあるでしょう。
そういった誤クリックに関しては、集計されないように配慮されているので心配は無用です。

しかし、故意的なクリックだと判断された場合はアドセンス停止という厳しい措置がとられます。

アドセンス広告はクリックされた分だけ、出稿している広告主が広告費を支払うという仕組みになっています。
ですので、収益を増大させる目的で無意味に何度もクリックされるということは、広告主に金銭的な直接の被害を与えることになるので、他のポリシー違反よりも特段に厳しくなっているのです。

 

これを逆手にとった嫌がらせの手口が『不正クリック連打』です。
つまり、あなたのアドセンスアカウントがポリシー違反を食らうのを目論み、手動またはスクリプトを使って広告をクリックしまくるというものです。

たとえ、あなた自身が収益増加を目論んでクリックしたものではなかったとしても、第三者が不正クリックをすれば、アカウントの管理者であるあなたがペナルティの対象となってしまうのは、非常に理不尽な話です。

 

2. 広告コードを不正取得しポリシー違反のサイトに貼り付ける

もう一つのアドセンス狩りの手口は、あなたのアドセンス広告コードを不正に取得し、それを故意的ポリシー違反となるようなサイトに貼り付けて、アドセンス停止に追い込むというもの。

 

アドセンスポリシーでは、コンテンツガイドラインに違反するページにアドセンスをコードを設置すること禁止しています。

アダルト コンテンツ
個人、集団、組織を誹謗中傷するコンテンツ
著作権で保護されているコンテンツ
危険ドラッグおよび薬物に関連したコンテンツ
アルコールおよびタバコに関連したコンテンツ
ヘルスケアに関連したコンテンツ
ハッキング、クラッキングに関連したコンテンツ
報酬プログラムを提供するサイト(「報酬提供」サイト)
Google ブランドを使用しているサイト
暴力的なコンテンツ
武器および兵器に関連したコンテンツ
不正行為を可能にするコンテンツ
違法なコンテンツ

via: AdSense プログラムポリシー>コンテンツポリシー

 

主なものは、成人向けコンテンツ、暴力的なコンテンツ、著作権で保護されているコンテンツなどですが、なぜこういったコンテンツにアドセンスを貼ることをGoogleが禁止しているのかというと、これも広告主の不利益にならないような配慮されているためです。

このようなサイトに自社の商品の広告が掲載されていると、ユーザーに『この会社はこういう類の商品を扱っているのか』と誤解を与えてしまい、イメージの低下に繋がり不利益を被る可能性があります。
あなたが広告を出稿する会社の社長だったら、こんなサイトに自社の商品を掲載してほしくありませんよね。

そういうわけで、Googleはコンテンツガイドラインに違反するサイトにペナルティを課しているのです。

 

これを逆手にとった嫌がらせが、この2つめのアドセンス狩りの手口。
あなたのアドセンスコードを勝手に不正取得しこれらのポリシー違反のサイトに貼り付ければ、Googleからはガイドライン違反としてあなたのアカウントに通知が来るというわけです。

ここで、『そもそもコードの不正取得といっても、そんなに簡単に取得できるもん?』と思ったかもしれませんが、アドセンスコードは本っ当に簡単に不正取得できてしまうのです。

ためしに、あなたのアドセンス広告を設置しているページを開いて、『右クリック>ページのソースを表示(※Chromeの場合)』をクリックしてみてください。
アドセンスコードが丸見えになっているのが分かるでしょうか?

このように↓

アドセンス狩り,対策

 

つまり、アドセンスコードは誰にでも見ることができるので、しようと思えば簡単に不正取得されてしまえるのです。
そしてこのコードを悪意のある第三者がコピペして、どこかのワケのわからないサイトに貼り付けると、そこにも広告が配信されてしまうというわけです。

 

アドセンス狩りの対策方法

不正クリック対策

非常に厳しい処置が設けられている広告のクリックですが、前述のとおり、自分のサイトを確認している時にうっかり誤ってクリックしてしまうということはGoogle側でも想定されており、それらしきクリックに関してはカウントされないなどの救済措置がとられます。

しかし、他人が自分の知らないところで何度もクリックしているという場合も、自分のアカウントの不正クリックとみなされるので、十分に気をつけていかなくてはなりません。

 

他者から不正クリックを受けやすいと想定される状況はこのような時です。

  1. コンテンツ内容が極度に不快な内容で他人の感情を逆撫でしやすいものの場合
  2. アドセンスを設置しているサイトを公開して『ここで○○円稼いでます』と公言している場合
  3. 自分の知り合いやサイトのファンになったリピーターが『応援』という名目で好意的に広告をクリックする場合

 

扱う記事ネタのジャンルによっては物議を醸しやすい内容で、アクセスやコメント数が急増することがありますが、感情的に過熱したユーザーから反感を持たれこのような行為に至るケースもあるようです。

特にそういった類のネタを扱う時は、記事内容に過激すぎる表現は控えた方がいいですね。

また、意外とアドセンスを設置しているサイトを知人に公開していることで、不正クリックの原因になることもあります。

たとえ、悪意がなくても無意味なクリックは不正行為とみなされてしまいますので、アドセンス広告を貼っている自分のサイトはよほどの事情がない限り、非公開にしておいた方がいいでしょう。

 

不正クリックの対策方法ですが、現時点では、事前に100%防止できるような有効な『対策』は残念ながらありません。

ですので、あなたが日々サイトを運営していく中で、不正クリックが疑われるようなクリック率(CTR)の変化がみられた時に対策を講じるしかありません。

特に何かを変えたわけではないのに、不自然なほど通常のCTR値からかけ離れた数値が計上されていたら、不正クリックされている可能性があります。

例えばトレンドアフィリエイトサイトの場合は、クリック率がおよそ1%前後とされていますが、もし2%を大きく超えることがあれば、ちょっと疑ってみたほうがいいかもしれません。

ただ、このクリック率の通常値は運営しているサイトによってさまざまですので、その判断はそこから大きくかけ離れているということを基準にしてください。

 

そして、その場合はGoogleに自分からそのことを報告して、アカウント停止の処分をとられる前に自分の無実を主張しておくのが安全です。
Adsenseヘルプに、報告フォームがあるのでこちらから連絡しておきましょう。

Link: 無効なクリックの連絡フォーム

 

アドセンスコードの不正利用対策

次に、アドセンスコードの不正利用に対する対策です。
こちらは、不正クリックと異なり事前に対策しておくことで被害を回避できます。

アドセンスコードがまる見えになっていることは前述の説明でお分かりいただいたかとは思いますが、コードを簡単に取得できることからGoogle側でもそれ相応の対策法を用意してくれています。

 

それは、広告表示許可サイトを設定することです。

これを設定しておくことで、自分が許可したサイト以外のサイトに広告が貼られ、そこからクリックが発生したとしても、それに関してはノーカウントとなります。

こうすることで、違反サイトからの収益を不正に得ることを回避し、結果アドセンスアカウントも守られるのです。

これはアドセンスを取得したらすぐにでもやっておいた方がいいですね。
もしまだ設定を済ませていない場合は、こちらを参考にしてください。

REF: アドセンスの広告表示許可サイトを設定してコードの不正利用を防止する方法

 

まとめ

非常に悪質で迷惑なアドセンス狩りですが、以前は言われもない濡れ衣でアドセンスアカウント没収の憂き目にあった例もありました。

ただ、最近のアドセンスはGoogleの技術向上によりだいぶ悪質な不正行為を見抜けるようになってきてはいるようです。

そうはいってもアドセンスのプラットフォームに依存している以上、リスクはゼロではありませんので、出来る限りの対策をしておきたいものですね。

特に、不正クリックに関しては、自己クリックに気をつけるだけではなく、コンテンツ内容に気をつけたり、他人に気軽にサイトを公開していかにも稼いでいるような発言をしないなど、普段の行動から気をつけていった方が賢明です。